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夜の市場でちょっとビビる

この国に来てすぐに2つの習慣ができた。
1つは とても暑く汗をたくさんかいてしまうので、散歩から戻るとシャワーを浴びること。
もう1つは その日着ていたパンツとシャツを、寝る前に洗うこと。
この2つは旅が終わるまで、ず~っと続くのだけど、この日はちょっと頑張りすぎていたのでペースが乱れていた。

今日はちょこちょこと買い食いしていたせいもあって、夕方になってもあまりお腹が空いてこなかった。
だけど先の長い旅だし、体力を落とさない為には少しでもなにか食べておいたほうがいい。そう思って着替えようとした時に“あっ”となった。普段なら洗濯はもっと後からしてたのに、さっき洗っちゃったんだ。
しかたなくもう一枚持って来ている白いシャツを着ていくことにした。
自分の服装を見てみると・・・ いかにも旅行者風で目立っている・・・・。この辺りはなんとなく治安が悪そうと思っているのでよけいにそう感じてしまう。でもこちらに着いた時にも着ていた服なので、危ないかな?と思いつつも、結局その格好で出てしまった。と言うのも、以前僕が釣った魚を宿でスープにしてもらったことがあり、その時以来、こちらのスープは美味しいって印象があったのだ。

市場に向かって歩いて行くと、今までとは明らかに雰囲気が違う。日本のように街燈がたくさんあるわけではないのでとても暗いし、自分のいる所から見ると屋台がありそうな市場方面は坂の下にあり、ちょうど見下ろすようになっているので、よけいにさみしい感じが引き立つのだ。
めぼしをつけていた辺りに屋台を見つけたのだけど、スープがなかったので例のくし焼きをたのむ。ここは2.5レアルで少し高い。お金を渡すとすでに焼きあがっているものを「それ取って。」と指さす。「焼き直しナシか・・・」と思い食べてみると美味しい。ほどよい野生油臭さが引き立っている。純粋な肉の美味しさでは今までで一番だ。

そう思った時に違和感?みたいなものを感じて、自然にゆっくりと振り向いた。するとあまりにも近い距離・ほとんど背中にくっつくようにして男が立っていた。少し移動して普通を装いながらも視界の隅で観察すると、コチラを見ながら携帯電話で話をしている。つか、ガン見されてる。「コレはヤバイ」そう思いすぐにその場を去った。

足早にホテルに戻ったが、いやなことを思い出す。つい最近同じ市内でホテルの部屋に強盗が押し入る事件があったんだ・・・・ しかも被害者は日本人だ。
そう思うとすぐにでもホテルを出ようかとも考えたが、タクシーにもたれながら電話していたので、もしかしたら運転手かもしれない。そう考えるとタクシーもよべない。正に“飛んで火に入る夏の虫”になってしまう。しまった、ちょっとなれてきたので油断してしまった・・・・・。
そんなことを考えている時に、部屋に黒くてでっかいゴキブリが出た。僕はゴキが大の苦手なのだ。
バックパックに入り込まれたらイヤなので、出しっぱなしになってたものを急いでしまってベットに乗せて、自分はセットしてあったハンモックに避難する。
そんな事をしていたら、いつのまにか寝てしまった。


マナウスの休日

朝6時に目が覚めた。いや~昨日はいろんな意味であせった
朝食をしにフロアにいくけど、半透明のケースにバターを塗ったパンと、コーヒー・ミルクがあるだけだった。宿泊費が安くなる程食事もランクが下がるのだけど、さすがに少なくないか?と思う。
そこに受付のにいちゃんがやってきて、バナナ・リンゴ・何かの果物ジュースを持ってきてくれた。 こちらのバナナは見た目は黒くなっていて悪いのだけど、甘みと風味が強くておいしい。
いつもよりパンを多めに食べて、食事を終えてから もう一泊したいとにいちゃんに話しかけた。
「料金は同じ値段でいい?」と聞くと いいよ と返事。ありがと~

他のお客さんがいなかったので 本当はあることを知っていたのだけど、この辺りにサイバーカフェはある?(ネットカフェ)と聞いてみた。
ふっと指さし そっちだよ~ と教えてくれる。これをきっかけにして色々と話してみた。自分は釣りに来ていること。 水位の関係でマナウスを離れること。 それまで一言もにいちゃんは日本語を喋っていなかったのに 日本語喋れる?と聞いてみたり。 喋れないよ~ と笑いながら答えると、じゃあキミは英語喋れる?ポルトガル語は?と反撃してくる。 nonと答えると やっぱりなハハハ と笑われた。
そんなふうに話していると、会話帳の日本語を指さして何か言ってる。なるほどと思い漢字で自分の名前を書いてみせると、変な字だな~って目でみてる。
そこで今度はにいちゃんの名前を聞いて漢字で書いて見せた。 出仁有 もちろん当て字だけど、出っ張るほどに仁が有る ってことでこれにした。
なかなかにイメージと合っていて、我ながら良い当て字だ。しかし当の本人は オイオイなんかカッコ悪いな~ って顔してる。
そうこうしているうちに他のお客さんが来たので、彼は朝食の準備をしにキッチンに向かっていった。
ムイト・オブリガード! と言うと、振り向きざまに ははは!といいながら彼は手を上げた。

毎日何時間も歩いているので、だいぶこの辺りの位置関係が分かってきた。
せっかくなんで昨日はどの位遠回りしたのか調べようと、頭の中の地図を頼りに船のチケットを買った所にいってみると、驚くほどすんなり行けた。道を間違えてしまった時は、荷物のせいもあり1時間以上かかったのだけど、今日は10分ちょっとで行けたのだ。どんだけ遠回りしたんだ・・・・

朝食はしっかり食べてきたのだけど、肉類が食べたくなったので、くし焼き屋台を探すとすぐに見つかった。いつものようにファリーニャと交互に口に入れる。自分の中ではすでに 秋刀魚の開き・アジの干物的な存在になっているので、これからもちょくちょく食べると思う。

曜日の感覚がなくなっているので、今日が日曜なのか祭日なのか分からないけど、どこもシャッターを降ろしてる。

街

もうちょっと行った大通りでイベントをしてた。酉の市の屋台がたくさん出てるのに似てなくもない。

イベント

気が付くと5時間位歩いていたので、一度宿に戻るかな。


ごめんね。

散策から戻るとホテルの出入り口で子犬をひざに乗せて遊んでいる親子がいて、あまりの可愛さに おおおおお と、近寄ってしまった。さわってもいいですか?と聞いて返事をもらってから、ツンツンナデナデしていると、我が家の二匹のわん子を思い出してしまう。
オス メス一匹ずつと暮らしているのだけど、メスが特に僕になついていて、忙しい時に二日位かまってあげられないと、ふた周りもちいさくなって、毛もボサボサとしてしまい、なんだかボロっちくなってしまう。
かまってほしくてそばにきてケホケホしたり、ちいさな声で遠吠えるのだけどタンがからんでしまったりと、寂しい病になってしまうのだ。
なぜ僕が急にいなくなってしまったのか理解できないであろうメスわん子は、僕が帰るのを待って玄関の方を向いておすわりして、今日はもう帰ってこないと分かると、ションボリしながらオスわん子のいる部屋へ戻っていくというメールを、最近もらったばかりなのだ。今すぐにでも抱きしめてくしゃくしゃしたくなってしまう。どんなに寂しい思いをしているのかと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。
オスわん子は僕が帰ってくるのがちゃんと分かっていて、にいちゃんがいない間はオイラがしっかりしますからね!って、頑張ってるそうで頼もしい。でも頑張りすぎるなよ。

一人の目は オイラはここにいますよ、安心してください って物語ってる。
もう一人は わたしは幸せなのよ~ と、全身で伝えてくれる。
だから僕も声に出して答える にいちゃんもだよ。

わんこ

二人との生活は別ブログで紹介しているので、詳細は載せませんが、最近撮った笑顔を紹介!!
世界で一番かわいい

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