ブラジル編 ALLブラジル編 ALL

おかしくなってる。

ここ何日かの体調は、良くなったり悪くなったりを繰り返している。少しクッキーを食べてみるけどすぐにお腹がギュルギュルとなってしまい、まだしばらくの休みが必要みたいだ。マナウスと船旅では調子が良かったけど、ベレンにきてから一気に体長を崩してしまいなかなか回復しない。一度くらいは釣りにいけるかな・・・。

水がなくなったので買いに行った。あまりおいしくない水しかなく、考えてみればここに来てから初めて飲んだのもこの水だ。もしかして水あたりなかな?と思い買うのをやめて違う店に行った。何件か回るけど水自体が一本も置いていない。しかたなく最初に行ったスーパーに向かう途中で、朝方寝ぼけてぶつけた親指が痛くなってくる。水を買わないわけにはいかないのでスーパーまで行き2本購入した。それと一緒に、今までは高すぎて買っていなかったミネラルウォーターと、食事ができないのでジュースを一本購入した。今日は珍しく涼しいのだけど、汗がジットリと出て頭も痛く落ち込んでしまう。

宿にもどりビスケットとジュースを口にして横になった。冷静に考えればこの状況はなるべくしてなっている。だから自分ができていなかった事を改めて考えてノートに書き出していく。今改善できる事もいくつかあるけど、基本的には認識の甘さが目立つ。そこから目標をしっかりと定め、やってみたい事をどうすれば実現可能かを考えていくと、できる事と難しいものが分かれてくる。そして出た答えの中から今後につなげるに最も良いと思えるものを絞り込むと、それはこの旅をはじめようと思った時に漠然と思っていた事で、先日の味噌汁の時と同じ答えが浮かんだ。
どこかに行くにしても、仮に往復に二日しかかからなくても、日本帰国まで残り18日。この街から帰りに使う空港までが船なら最低でも4日、飛行機なら数時間。すると残りの滞在期間は長くても17日しかない。残り時間はこれしかない。さらに、体調をしっかりと整える事も考えれば残り二週間残るかどうかだ。
この部屋は安いけどロフトの様な作りになっていて、隣の部屋・フロント・リビングの音が筒抜けで、どうしてもぐっすり寝られる時間が短いのだ。少しでも早く体調をとり戻すために、明日になったら宿を変えよう。

夕方になり気がついた。そういえばこの街に来てからちゃんとした食事をあまりしていない。着いた日は日曜日の夕方で、地獄のTACACAをのぞけば、市場で食べた揚げ魚定食・博多の焼き魚定食・小さなくし焼き一本・さくらんぼモドキ少々。四日間でこれしか食べていない。これは下手をすれば日本での一日分以下の量だ。
太った人が急激なダイエットをして皮が余るのがあるけど、ももの辺りがそんな感じになってきている。具合が悪いのもあるけど、イマイチ食欲がでないのだ。でも和食ならいけるな、納豆ご飯に味噌汁とか喰いてえ。なかなか自分では気がつかないのだけど、これだけ食べていなければチョットした事で体調が崩れるのは当然だ。じゃ~明日には何か食べるかな?とも思うけど、食べた瞬間にくだしちゃうので、それもキツイ。

ずっと部屋の中にいるとドンヨリした気分になるので少し外に出てみた。思っていたよりも涼しくて、風も程よくて気持ちいい。カミナリが近づいてきていて空がピカピカしている。このあたりは大通りから歩いて30秒もかからないので、もしかしたら屋台が出てるかなとそちらに歩いていく。いつもはうるさいこの時間が、なぜだか静かで物音一つしない。
うろうろと散策してみたけど残念ながら一つも屋台は見つからず、ぱ っとやってたバーでオレンジジュースを買った。宿に戻って情報ノートをもう一度見せてもらった。


少しづつ動き出す。

昨日宿帳で見つけたところに朝から行ってみた。細かな事は書かないが、つまり一つの逃げだ。
短い時間の出来事だったのだけど僕がかなりビビリなのが伝わったのだろうか、ある言葉を頂いた。それによって自分の中で考えていた計画が根底から変わってきた。思い出した。その為にこの旅に出たのだ。
心の弱い僕はすぐに人の意見を聞いてコロコロと気分が変わってしまうのが短所であり長所だ。あの時こうだと言った事を簡単に覆せるのだ。人からは無責任と言われるが、一つの考えにとらわれないようにしているのだ。ブラジル入りしてからこんなにドキドキしたのは久しぶりだ。よし、目的変更だ。
そのまま空港まで行って、残りの日数を考えて往復の飛行機のチケットを買った。動き出すと体調も良くなってくるようでお腹も空いてくる。コッテリしたものが食べたくなってきたので、マック的な店でハンバーガーを食べた。

街に戻ってきて新しい宿を探したのだけど、設備が良くて値段が安いってのがなかなか見つからず、結局同じ宿にいることにした。でも今の部屋は環境が悪いので、トイレ・シャワー・ファン付き(扇風機)の部屋に換えてもらった。「今はお客さんが居ないから」とのことで、案内されたのは4人部屋! でとても広く、位置的に静かでかなり得した気分。今夜はよく寝られそうだ。

※ここ何回かのブラジル放浪紀がチグハグな内容で読みにくくなっていると思いますが、その時書いていた日記を極力そのまま載せているので、その時の体調・精神面からこういった内容になっています。
こうしてブログにする際に読み返していると、つくづく俺って弱ぇ~な。


感じるようになる。

朝から市場に行った。船の中で食べていたSOPA(ソパ)が食べたくなったのだ。軽食エリアを散策するとすぐにそれっぽいものが見つかった。沢山の食材でごった煮されたものなので見た目はあまりよくないのだけど、食べるとおいしくお腹にもやさしい。このお店のは、韓国料理のカムジャタン的な骨付き肉がこれでもかと大量に入っていて、そこにゆで卵が一個ぽんとのっている。使っている麺は統一してコレってのはないみたいで、スパゲティーの麺から、きし麺・ほうとう・すいとん等様々で、ボリュームがある。
このお店のものは味付けも濃く、船で食べていたものよりも具が大きくて山盛りになっていて、昔の日本でもよくあったような労働者が寒い朝に食べていたような、そんな感じのものだった。一言で言えばウマイのだ。ただ先入観や見た目で「うわ・・・」と思っちゃうと、ちょっと食べられないかもしれない。
こういった場所での支払いは基本先払いが多いのだけど、このお店は後払いのようで、先に代金を払おうとしらた、「あとでいいわよ~」て仕草をした。 ん? この人はちょっとおカマっぽいつか、おネエっぽい。よくみてるとタッパーや鍋のフタを開けるのにもいちいちトンガを使って「うんしょ」ってしてる。あ、これはぽいつか、たぶんそうだ。目つきと手つきがちょっと一般的でないと言うか、受け入れがたい色気がある。食べ終わって「ごちそうさま」って言いながら代金を払うと、日本語で「ありがと」って、笑っていた。

ここまで来たので昨日の釣具屋も見ていくことにする。僕が買ったルアーが大量に追加されていて、一瞬 “お” と思うが、欲しいものはもう昨日買っていたし、このお店は値段が高いので見るだけにした。

銃のカタログが出ていたので見ると、リボルバー式の散弾銃が1つあった。ハンドガンで使える散弾の話は聞いたことはあるけど、それ専用の銃は初めてだ。大きさは約20cmちょっとで5発装填できる。ポケットサイズで広域制圧。ジャミングもないし銃としては良いのだろうけど、その分治安の悪さが伺える。
その後も展示してあったヴィクトリノックスなんかをみながら、関税が高いからか凄く高いな~、こっちのでかいのはデザインがいい割に極端に安いから、きっと国産品なのかな?なんて思いながら狭い店内をウロついて、お店を出てからもふらふらしながら宿に向かい、途中でココナッツジュースを飲んだ。

日本ではあまりそう思われていないけど、釣りはハンティングだ。だから海外で釣り具店に入るとけっこうな確率で銃も置いてある。でも見かけるものはいわゆる猟銃のようなもだ。今日見たような明らかに対人を想定いていると思われる銃は今まで特に気にならなかったのだけど、今日は何故だか心に引っかかってしまう。
僕は銃やナイフを見てカッコイイとかスゲエとか思う人間なんだけど、なんだか今日はいつもとちょっと感覚が違う。

上へ移動