この日ブラジル・マナウスに到着した。
夜中の12:00だけど空港のロビーは人も多くお店もやっているので、そのまま朝を迎えることにした。硬い長椅子に座っていると、白人の女の子がこちらにきてなにやらうろうろしている。その内サンダルを脱いで素足で目の前を行ったりきたり。ストレッチ?を始めて、さらに荷物置きに乗ってポーズをとっている・・・・。
しばらくしてその女の子が話しかけてきた。が、基本言葉が分からない自分はチンプンカンプン。こーゆー時は聞いても分からないので顔を見るようにしていると、イタリアンだのスパニッシュだのと言ってる。僕がイタリア系に見えることはないので、ダブン女の子自身のことを言ってると思う。そのうちに荷物を見ていて欲しいようなことを言ってきたので、「OK」と返事をした。片手で持てる様な小さな荷物なのにわざわざ置いていくので、正直もしかしたらチームを組んでのドロボーかな?と思い、微妙に距離があったのでその荷物の隣に座って待つことにした。
しばらくして戻った女の子はひどく感激したらしく、すごく喜んでいた。かなりウキウキな気分らしい女の子はそのまま喋り続けて、そのうち名前を教えて欲しいと言ってきた。ノートに名前を書くとメールアドレスも教えて欲しいと言ってきた。海外で使える携帯電話を持ってきていたけど、迷惑メールや盗難対策として特定の人としかやりとりできないようにしていたので丁重にお断りすると、残念そうな顔でその子は去っていった。なんか悪かったかなと思った。
何も食べずにそのまま朝まで過ごすつもりだったけど、お腹が空いてきたので何か食べることにした。
空港内の開いているカフェでコーヒーとサンドウィッチを注文したのだけど、トースターが洗浄中なのでクッキーにしてくれと言われそうした。会計で10レアル札で支払うと何故かダメと言われる。
小さな買い物に対して大きな紙幣で支払いをすると断られることがよくあるのだけど、約5レアルの注文なので平気だろうと思うケド、〇〇レアルかドルにしてくれと言う。1ドル札を何枚か持っていたので出そうとすると、「まあしょうがないからいいわ、これでいいのね?」的なことを言ってくる。「OK」と答えるとお釣りを15.5レアル渡された。「あれ?」と思い「10レアル渡したら15レアル戻ったよ?」と言うと、何かさらに分からないことを言ってる。
何かの記念紙幣か10レアル以上のお金を間違えて渡しちゃったかなと思い、もう三枚持っていた同じ札を見てみると・・・・・
なんとレアルと思って渡していた渡したお札はユーロだったのだ!間違えてレアルじゃなくてユーロを持ってきてしまったのだ!!元々持っていた80レアルと成田で両替した100レアルの180レアルを持ってきていたつもりだったのに、80ユーロと100レアル持って来ていた・・・・・。
一応レアルと間違えてユーロ渡しちゃった・・・ と言ってみたら、「寝ぼけちゃったのね」とその場の全員に大うけ。「残念だけどもう戻せないからね。」と・・・・・。ハハハ
まだ空港すら出ていないのにいろいろあるの~と一人笑い。なんだか幸先の良いスタートだ。
そうこうしているうちに空が明るくなってきた。
マナウスの空港
リコンファームをしていこうと思ったが受付がなかなか開かない。よくみると午前8:00と午後8:00を見間違えていた。教えてくれたインフォメーション?の人ありがと~!
ここまで来るのに24時間。さらに勘違いとかも入れてプラス12時間。日本を出発してから36時間も経っている。もう疲れてホテルに行こうと思うのだけど、ほんのちょっと空港内を歩くだけでタクシーの呼び込みがすごい。僕のような外から来た人の多くは空港からセントロと呼ばれる中心街周辺に行くのだけど、荷物が多いのでタクシーで行く人も多い。そういった場合は、料金は空港内の受付で先払制になっているのだけど、それを無視して白タクやボッタクリ等がいて、声をかけてくる人はそういった人が多い。これに乗ってしまうと割増料金でメーターが動いて遠回りされるので、2倍は覚悟しなきゃならない。
以前経験しているので知ってるけど、支払い拒否するとそのままさらわれるケースもある。そういったときは複数に囲まれるので非常に危険だ。だからちゃんとした窓口が有る場合は基本的には乗らないほうがいい。だた中には正規の人も混ざっていて、空港内職員に案内された先が、さっき声をかけてきた人なんてこともあるから、あんまり感じ悪く無視とかしてるとちょっと気まずくなるなることもあるから、ノーサンキューとかノンオブリガードとか言っておくようにしてる。
無線を持った案内係りの人に案内さてれ、タクシーに乗り込んでセントロへと向かった。
セントロ(中心街)にある、有名ガイドブック「歩き方」にも出ているホテルに着いて受付をするのだけど、受付シートの書き込み欄が全く読めない。ホテルの人とその娘さんが手伝ってくれるのだけど、手持ちの本には訳が出ていない。(つか、あせってちゃんと見てなかった)一生懸命手伝ってくれたけど全部は書けなかった。それでもOKしてくれて泊めてくれた。この先のことを考えるといちいちこんな風では悪いので次は日本人宿にして細かいことを聞いておこう。
部屋に入って外出の準備をして買い物に行く。エモノは釣具とハンモックと蚊帳。
受け付けで会話帳を見ながらたどたどしくお店の場所を聞くと、3件教えてくれた。さっそく教えてもらった所に歩いて行くのだけど、釣具どころかハンティングショップ(海外では一緒になってることが多い)すらない。3時間ほど探して、ふとたまたま見たお店のショーウインドウに3個位ルアーが飾ってある。中に入ってみると少しだけ釣り関係の物が置いてある。どーやら日本のような釣り具店ではなく、ジャンルにこだわらなければ特にそういった関係のお店でなくても少しづつ置いてあるみたい。
なんとなく探し方が分かってきたので、何のお店でも構わないので一軒づつしらみつぶしで探す。糸や針だけのお店やルアーが2・3コしかないお店ばかりで、お目当てのものは1つもない。
疲れてきたのでこの街の名物でもあるアサイー(日本では健康食品として紹介されてる)にチャレンジしてみた。そういえば朝からコーヒーとクッキーしか口にしていなかったのでお腹がすいたな。
小さなスタンドがありそこで売っていて、どうやら砂糖やミルクを入れるようだけど、初めてなので何も入れないで試した。軽く渋みがあるような感じで、砂糖を入れたら美味しそうだ。
売ってる人は映画パルプフィクションのボスにそっくりで、「マンジョーカも入れないのか?」って感じで言ってきたので、入れてみた。歯ごたえがあるからチョットクセになる。親指を立てて「ウマイか?」と聞いてきたのでこちらも親指を立てて「うまい!!」と言ったら喜んでた。
せっかくなので絵に描いたルアーを見せて「コレ売ってるトコ知らない?」って聞くと、ちゃんとポルトガル語でペスカ(釣り)・イスカ(ルアー 疑似餌)と言ったのに、「英語はコッチの兄ちゃんが話せるんだ!!」と言って後ろで食べてるおっかなそうな兄ちゃんに何か話した。「オレ英語喋れねーし(ポルトガル語も)」と思いつつ待っていると、近くでケンカが始まって、パルプのボス似さんは見に行ってしまった・・・。
呼ばれたおっかなそうな兄ちゃんは気さくにいろいろと話してくれた。BOXフィッシング?だかなんだかをやたらと連発するんだけどそれは何だろ?
まあそんなこんなで教えてくれたお店に行ったけどお目当ては見つからず。途中ハンモックを買い、蚊帳も買おうと思ったが派手なレモン色やピンクしかなくて、かえって虫が来そうなので断念。あえてそういう色にしてるのかな?
時間も遅くなって暗くなってきたのでホテルに戻ろうと思ったけど、ほとんど何も食べてないのでやけにお腹が空いてきた。ちゃんとしたお店に入る勇気がなくて手頃な所を探しながら戻って行くと、ホテルのスグそばで肉のくし焼きが売っている!!「クアント クスタ?(いくら?)」と聞くと、答えてくれるけど聞き取れない・・・。なんとなく「ドゥ(フランス語?)」と聞こえた気がしたので1レアルと50センターボx2枚渡すとちょうどだったみたい。つまり2レアル。この値段からは思えない大きさで1コで充分。しかもウマイ。マンジョーカを自分で取って食べていいみたいなので食べてみた。となりに肉汁みたいなソース?があったのでかけてみるとすごくオイシイ!!が、カライ!!風味的には豆板醤みたいだけどビリビリカライよ!!缶のガラナジュースも売ってたので頼むと売り切れ!!しかたないのでファンタオレンジに似たのを飲んだけど、本物のファンタオレンジと区別つかない味だったよ。
このくし焼きは牛肉で、上からサラミっぽいの2枚・肉・肉・ミノ?肉・肉・ミノ?肉となっていて、バターが塗ってあり塩多め。ホントにおいしいよ!!
あまりの空腹に食べちゃってから写真撮った。
くし焼き1本・マンジョーカ・ファンタモドキですっかり満足してホテルに戻った。ニコニコ顔で おいしかった~ って言いながら親指をたてると、同じようにしてくれた。
洗濯をしてリュックに詰めてシャワーを浴びて、せっかく買ったハンモックが使ってみた。今日は疲れたけどいい日だった。ドロのように寝るゾー!!
昨日思ったのだけど、ホテルだけでなくこの辺りの人はみんな気持ちがいい人ばかりだ。例えば買い物をしてるとき何かを探していると 何を探してるの? って声を掛けてくれる。それがセルストークっぽくないのだ。例えば店内で目当てのものが見つからない時には、それはあっちのお店で売ってるよ!といって教えてくれる。 そこは友達の店なんだ!っていいながら、 オブリガ~ド って声を掛けてくれる。だから短い時間でも過ごしていると愛着がわいてくる。
今日は次の目的地の、日本人経営のホテルにむかうので、朝食をとってから泊まっていたホテルを後にした。一泊でしたがお世話になりました!
タクシーで次の目的地の日本人宿にむかった。ホテルに着きチェックインして、先日とは全く違った形式の宿泊カードで、すべて日本語で書いてあり、なるほどこういったことを書き込むのだなと今後の参考にした。
日本語が通じいる通じないに限らずなるべくたくさんの人と話をするようにしているので、ここでも釣具屋さんが近にないかと聞くと、アマゾンショッピング?というところにあるとのことだ。
ホテルの名刺の裏にアマゾンショッピングの名前を書き、その下に釣具店の名前を書いてくれる。「タクシーに乗ったらこの名刺の裏の上に書かれてる場所に行ってもらってください。そして着いたらスタッフに下に書いてあるる店名を見せてれば案内してくれますよ。広いですからね、たぶん聞かないと分からないですよ~」と、教えてくれた。
ほんとは歩いて行きたかったのだけど遠いので無理っぽく、しかたなくタクシーに乗る。国道のような道を進んでいくのだけど、日本とは少し違いがあって一方通行が多い気がする。片側3車線でも対向車線がないので他の車とすれ違うことがあまりなく、違和感を結構感じる。
着いたそこはかなり大きなショッピングモールだった。中は二階建てなのだけど、広大な国土をもつブラジルだからなのか横に広い。ひとまず自分で探してみようと歩き回ってみるのだけど、入り組んでいてなかなか探しにくい。ここも街中で見かけた時と同じ様に、専門店ではなく他店舗と併設なのかな?
一軒ずつしらみつぶしでみていくと、寝具に混ざってスプーン(鉄板状のルアー)が置いてある。「え~~~!?まさかコレじゃないよな!!??つか、なんで毛布の隣にルアー??」などと驚きもいっぱい。
さらに30分位探しても見つからないので、スタッフとおぼしき人に聞いてみるとすぐ側らしい。教えてくれたとこに歩いて行くと、ほんの30秒もしないで声を掛けられた。振り返るとさっきの人と同じ服装の人で、無線で何か話しながら 釣り具屋はコッチですと教えてくれる。どうやら先程聞いた人が無線で仲間に知らせているみたい。
やっと着いたそこは、店構えは狭いけどイイ感じで、ルアーの品揃えはこれまでで一番良い。良いと言ってもコチラに来てからの話で、日本と比べれば少ない。しかしやっと出会えた釣り具屋さんに“お~お”ってなる。
自分が持って来ているものとサイズ違いのものがあり、手に持ってみるとまるで別モノのような形をしていて、買うか悩んだケド、頭の中に“パ”っと使う時のイメージが浮かんだので、好きな色を二つトレーに入れた。
他にも欲しかったブラジリアン・ルアーがあり、数こそ少ないけど、自分的には大満足!!でも欲しいものが多すぎてキリがなく厳選していくつか購入。
その後会話長を片手に店員さんと話しをした。なんと言っても女の店員さんが自分好みでとってもカワイイのだ♡そして男の店員さんもとても親切。釣りをする者同士というだけで、こんなにもすぐに親近感が沸いてくるとは・・・ 向こうさんも同じ気持ちだとうれしいな。
女店員さんのマジメな横顔が素敵だ。ムイトオブリガード!(どうもありがと~)とお礼を言い店を出る時に「チャオ!」と言った。ブラジルに来て初めてチャオと言った日になった。
せっかくここまで来たのでフードコーナーを見て回たんだけど、品揃えが良いかわりに全体的に高めで、ピラフ?みたいなもののセットで20レアル、一番安いハンバーガーのセットでも9レアルする。帰りもタクシーを使わなければならないので、何も買わないでホテルに戻った。